どうも。
約2週間前に、岩手県の盛岡フォーラムでスパイダーマンの続編とマトリックスの続編の2本を映画館で視聴した野川太郎です。
今日は、マトリックスの続編【マトリックス レザレクションズ】について考察します。
先に注意事項と映画の位置づけについて
本作はマトリックス全三部作の後日談的映画となっています。
つまり、正当な続編であると同時に後日談レベルの映画でもあるということ。
本作は全三部作を視聴していないと全く楽しめない映画というわけです。
そのため、本作の鑑賞を楽しむためには、まず全3作品を視聴することが必須事項です。
映画の個人的感想
本作の感想を述べるなら、つまらなくはなかったが、作る必要性がまったく感じられない映画です。
後日談の話を大金をかけて映画化した結果がこのざまです。
そのため、本作はマトリックス未視聴・またはファンではない方にはおススメしません。
その代わり、マトリックスのその後が気になる方向きの映画であるため、本作は人を選ぶ映画になっております。
では、本作の欠点について考察を開始します。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
キャラクターたちのキャスティングやビジュアル
キアヌリーブス演じるネオをはじめ、かつてのキャラクターたちが集合する同窓会映画。
けれど、肝心のエージェントスミス役とモーフィアス役を演じた役者たちは不在。
代役をたてたことにより、完全なる同窓会・後日談映画になることができなかったことが一点。
また、キアヌリーブス演じるネオがどうしても別映画【ジョン・ウィック】にしか見えないことが残念ポイント。
ただのおっさんがグラサンかけているだけの痛いキャラクターにしか見えないことが問題点。
10年以上前の映画ではありますが、キアヌリーブスは今でのカッコいいです。
だからこそ、以前のような姿を再現すべきだったと私は考えています。
マトリックスの大ヒットは各キャラクターのビジュアルがとても良かった(特にサングラス)ことです。
全体的にかっこ良さが足りないことが残念で仕方がありません。
アクションシーンは多いが物足りない
前3部作はアクションシーンも人気の一つでした。
カンフーを用いた独特の肉弾戦や物理法則を無視したガンアクションシーン(銃弾をブリッジで避ける映像は名シーン)
ですが、本作は上記のようなアクションシーンはなく、他作品で見るレベルの戦闘シーンばかり。
ネオは手のひらを正面に掲げて銃弾を止めるシーンがありますが、そのポーズがとてもダサい。
救世主だった頃の面影がなく、まるで他作品レベルのアクションシーンに私はがっかりしました。
本作はとにかくカッコ悪い。その一言です。
物語の内容が空っぽ
ストーリーがほとんどないのが本作の欠点の一つ。
全三部作は、マトリックスに支配された人間たちとマシーンによる戦いや謎を描いていました。
けれど、本作はその後がテーマとなっており、人間とマシーンとの新たな戦いの始まりを描いているわけではないのです。
後日談作品でしかない。
人間たちは救世主だったネオを発見し、マトリックスから解放した後、今度は生きていたトリニティー(ネオの恋人)もマトリックスから救出しようとするだけなのです。
それだけしかないストーリーをわざわざ映画化するのですから、ハリウッドは本当にすごいと思います(皮肉を込めて)
理解できない描写が多い
マトリックスは全三部作でも理解できなかったことがいくつかありました。
けれど、それが決してマイナス点ではなく、エヴァンゲリオンのように逆に興味をそそられるようなメリットがありました。
ですが、本作では本当に理解できない点があり、私の仮説といっしょにネタバレをしていきます。
モーフィアスがまさかのエージェントに
ここが理解できなかった一つ目。
モーフィアスは全三部作では生き残っており、寿命を迎えたようでしたがエージェントとして序盤に登場します。
肉体を持たないため、独自の粒子状で以後登場しますが詳しい説明が不足しており、私は不満でした。
ここからは私の仮説です。全三部作を視聴していない人は閲覧注意です。
実はモーフィアスもまたマトリックスが作り出した救世主を導くプログラムだった説です。
救世主ネオはマトリックスの更新プログラム=救世主プログラムであることは全三部作で明言されました。けれど、救世主を導くためのプログラムとしてモーフィアスもまたマトリックスに意図的に作られた存在だとするなら、本作の面白さが少しだけ出てきます。
つまり、今までの救世主たちもきっとモーフィアスのような人物によって導かれていたという設定なら全三部作のモーフィアスの行動が理解できるからです。
ですが、ここははっきりしておらずあくまで私の妄想ですので、真に受けないでください。
次にトリニティーです
彼女は後半の最後に救世主にしかできなかった自由飛行ができるキャラクターになっていました。
マトリックスのファンとしてこのシーンは非常に納得し難く、説明不足でもありました。
これも仮説ですが、彼女もまた救世主を目覚めさせるためのプログラムだった説がありますが、真相は闇の中です。
正直、このシーンは驚きよりも失望が大きく、救世主ネオにしてほしかった。
スターウォーズエピソード8のような逆張り感が半端なかったです。
エージェントスミスが生きている件について
こちらも納得できません。
前作でウイルス化してしまったエージェントスミスがプログラムとして生きている合理的理由がないからです。
確かに、このキャラクター無くしてマトリックスはあり得ません。
けれど、役者が違うためどうしても違和感が拭えなかった。
良い点について
まず、マトリックスの世界観を完全再現できていたことが挙げられます。
また、失点の多い作品ですが、多額の制作費がかかっており、映像の質は基本的に高く、またキアヌリーブスたちをはじめ、一部例外を除きオリジナルキャストが登場してくれたことは評価できます。
何より、前作でのネオがその後どうなったのか分からず、モヤモヤしていたこともあり、それを解消するための作品となっていたことも良かった点です。
何より、サングラスをかけての戦闘シーンは全三部作には劣りますが、カッコいいことに変わりはありません。
総括
本作品はマトリックスの大ファンであるなら、見るべき映画です。
どのような結末を迎えるのか?それを確かめるためだけに本作を視聴しましょう!
今日は以上です。
ご視聴ありがとうございます。
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