ロボコップ3 【映画批評 ブログ】【ネタバレ】【感想】

映画考察

どうも。

映画批評のネタがそろそろ底をつきそうで、焦りを感じている野川太郎です。

今日はロボコップシリーズ最終章【ロボコップ3】について熱く語っていきます。

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あらすじ

デトロイトを支配していたオムニ社が日本企業カネミツコーポレーションの傘下となる。
オムニ社はデトロイトを【デルタシティ】と称して新たな街づくりを開始。
住民を強制退去させるため、企業独自に結成した【リハップ隊】を創設。
強引なやり方に対し、市民たちの一部がレジスタンスを結成。

両社の対立が深まる中、ロボコップや警官たちは強制退去の実態を知らぬまま。
ロボコップとヒロインはオムニ社が隠蔽している強制退去の実態を知り、操作に乗り出す。

そこにはリハップ隊が待ち構えていた。
また、日本企業はデルタシティ建設を効率よく勧めるため、忍者ロボットを派遣。
ロボコップとの死闘を繰り広げる。

とまあ、要約するとこんな感じです。

本作は前2作と比べて、残酷描写を極限まで削りとり、エンターテイメント性の要素を盛り込んだ作品です。そのため、衝撃度が前2作に比べ明らかに劣っており、興行収入的にの失敗しています。

けれど、残酷描写がない分、安全に視聴できる映画にはなっており、3部作の中で一番明るい映画となっていますので、どちらかと言えば子供向けに近いかもしれません。

では、ここからはネタバレ全開で考察を開始します。

ロボコップのダイナミック登場!

レジスタンスたちが武器庫襲撃に成功しました。
その原因は警備ロボットに成り下がったED209が原因です。

リハップ隊により、家を追われ、レジスタンスに引き取られた天才少女によってED209のプログラムが書き換えられてしまいました。
※書き換えるまでのタイムラグに何もできない所を見ると、プログラムのソースコードに問題あり(笑)

しかし、ドーナッツを食べながら暢気に夜勤をしていたヒロイン達と仲間たち。
そこへ、レジスタンスの襲撃を追跡することになります。

このシーンはとてもスピーディに展開ですが、同時に残酷さがまったくありません
※とても残念
カーチェイスの結果、レジスタンスの勝利に終わります。
しかし、レジスタンスの前にが現れるのです。
この時の現れ方と音楽が見事にマッチしていてワクワクが止まりませんでした。

けれど、ヒロインたちがパトカーが故障し、立ち往生してしまい、ギャングたちに襲撃されます。

それを知った彼は車をUターンさせ、ビルの屋上へと向かいます。
複数の敵と判断した彼は、左腕を外し、新たな武器を装着させ、そして車ごとダイブします。

そして、車の天井を破壊し、ロボコップが姿を現しました。
「警察だ。子供はうちに帰れ!」※日本語の吹替えの台詞で私のお気に入りの台詞でもあります。

その決め台詞で数秒でギャングたちを一掃してしまいます。

ここのロボコップは完全に決まっており、完全にヒーロー作品と化していました。
前2作なら血しぶきが飛び交い、残酷な死を与えるはずのロボコップはもういません

けれど、個人的にはこれはこれでありだと思います。

私は全シリーズのロボコップが基本的に大好きです。

ですが、ロボコップ3は子供向けになってしまったことを否定しません

まさかのヒロインの死

レジスタンス追跡を止め、ヒロインたちの救出に向かったロボコップ。
それは完全なる命令違反。
それを一番面白く思わないのはオムニ社。

オムニ社のロボコップ担当である男性社員がそのことをメンテ担当の女性に追求します。

「ロボコップは人間だ」と。
けれど、オムニ社の男性社員は嫌味で性格が悪く、自分たちの都合しか考えていません。
しかも、デルタシティ建設による強制立ち退きをロボコップにもさせたがっている様子。

当然、クズ対応をしてくる男性社員。
ロボコップの人間性を消せと命じます。

ロボコップは感情を消されたことが警察官内に流れました。
そして、ロボコップがレジスタンスの情報を入手し、ヒロインとともに手掛かりを探しに行きます。

ここでロボコップはヒロインの家族関係について質問します。
ヒロインは困惑しますが、しっかり返答します。

このシーンが私のお気に入りの描写です。
この質問の意味は、ロボコップは人間の感情を失っていなかったことを意味していました。

女性博士はオムニ社の意向を無視した結果です。
※その博士が感情抑制装置をハンマーでたたくシーンがまた何とも言えません。

レジスタンスの場所を突き止めたロボコップたち。
けれど、その場所にいたのは住む場所を失った人々だったのです。

そこへ、リハップ隊がやってきました。
そのリーダーであるマグナゲットとロボコップたちとの口論が始まります。

ロボコップは無力の人々を攻撃できない一方でオムニ社であるリハップ隊にも攻撃できない
そう、プログラムされています。
ロボコップはその矛盾したプログラムの間に葛藤に入ります。

そして、彼の人間性はリハップ隊に敵対することでした。

その結果、マグナゲットによりヒロインがあっさり銃殺されてしまいました。
マジかよ!

子供の頃、私はかなり衝撃を受けました。
本作は銃撃戦に関してとにかくあっさりしています。

そして、リハップ隊VSロボコップに入ります。
ロボコップは真っ先にマグナゲットをターゲットにしようとするが、プログラムがそれを邪魔します。
そのため、ロボコップはリハップ隊の大型トラックを攻撃し、爆発させます。

それがロボコップの限界でした。
マグナゲットはグレネードを発射し、ロボコップの心臓部に直撃しました。

それが致命傷となり、ロボコップは稼働不能になります。
そして、レジスタンスと共に逃亡するはめになります。

その際、ヒロインを最後に看取り、皮肉にも教会で死を迎えるヒロインでした。

ロボコップは裏切ったとして、ニュースで発表される始末。
さすがはオムニ社。クズ企業です!

ヒロインの死があっさりとしすぎていることが個人的には不満です。
主人公の時の死に比べると尚更そうです。

ですが、ロボコップがヒロインを看取るシーンにはどこか感慨深いところがありました。
ロボットの姿になっても自信をアレックスマーフィーと呼び続けたヒロインの死は尊いものがあります。

日本製忍者ロボット【オートモ】の登場

本作の問題点はカネミツコーポレーションがデトロイトに派遣したロボット、オートモにあります。
このロボットが好きか嫌いかで完全に意見が分かれてしまう本作となっております。

理由として、見た目に反してロボット感がまるでないことです。
日本文化を全く理解していないアメリカ人がいかにも作ったキャラクターです。

前2作には大型で破壊力のあるロボットが登場しましたが、本作は忍者ロボット(笑)です。

この安っぽさが興行収入に影響を与えた原因と言ってもいいでしょう!
彼の登場は前半からすでに登場していますが、セリフがほぼ無く、リハップ隊とは別行動でレジスタンスを追う、超高性能人型ロボットと言う設定です。

見た目に反して強さは面白く、アクションも悪くないのです
けれど、どうしても前2作の迫力には勝てません

序盤での活躍として、素早い動きで敵を瞬殺します。
彼が鉄パイプで殴られるシーンがあるのですが、そのシーンがかなり面白いです。
彼が見た目に反して人間でない事を証明するシーンであり、独特の東洋系の顔なので意外と癖になるロボットでもあり、私個人としてはお気に入りのキャラクターです。

以前のブログで、ロボコップはダースベイダーと表現したことがあります。
ロボコップがダースベイダーなら、このオートモという忍者ロボットはダースモールです!

台詞が少なく、一人で単独行動をしていて、作中であまり活躍がないくせに動きだけは素早い。
スターウォーズを見た方なら理解してくれると思います(笑)

レジスタンスと合流し、改修されるロボコップ

修理・プログラムの変更によりオムニ社であるリハップ隊に攻撃できるようになったロボコップ。
彼のターンが始まります。

まず、警察署に配置されているリハップ隊の施設を火炎放射で焼きはらいます。
控えめに言ってかなりすっきりしました。

ただ、リハップ隊の誰かが焼身することがないのが本当に残念
残酷描写を徹底的に控えているため、子供でも視聴可能ですが、物足りないのも否めない

マグナゲットの居場所がいかがわしいホテルにいると知ったロボコップ(笑)
ホテルに向かいます。
リハップ隊のグータラさが浮き彫りになるシーンがここでは描かれており、中々面白いです。

しかし、マグナゲットに逃げられ、人の車で追跡する復讐の鬼ロボコップ

最終的には、マグナゲットの【金降らし】により、ロボコップは子供たちに邪魔されてしまいます。
このカーチェイスシーンも血みどろ感はまったくありませんが、コメディチックな描写なのにロボコップの真面目さとのギャップが実に面白い!

ロボコップVSオートモ

ダースベイダーvsダースモールの対決です!

レジスタンスが崩壊し、遅れてきたロボコップの前に日本製ロボットオートモが立ちはだかります。
オートモの刀裁きと身軽な動きにロボコップは対応できません。
しかも、ロボコップはバッテリー不足に陥ってしまいます。

そして、アメリカ人の間違った刀使いをするオートモを火力でどうにか倒すロボコップ。

このバトルは、オートモのアクロバティックな動きとロボコップののろまな動きをただ眺めるだけのシーンであり、面白いのかつまらないのか?
私には判断できません。

対照的な動きをするため、二人とも動きがかみ合っていません(笑)
※やはり、火力型のロボットとの闘いの方が盛り上がることを証明してくれました。

ついに、ロボコップ空を飛ぶ!

ロボコップはフライトパックにより、宙を舞い、バッテリー残量も回復します。
このデザインは私個人的にはとてもカッコよく、アイアンマンの前進であると勝手に思っています。

その反面、リアル演出で、一味違うヒーローだったロボコップが完全に子供向けしてしまったダメ押しにもなりました。※ファンが離れたしまった一番の原因

レジスタンスの生き残り&警察官VSリハップ隊&犯罪者との対立に決着をつけることになります。

ロボコップのフライトシーンが本当に短く、決してつまらないシーンではありません。
ですから、もう少し長い空中戦等をすべきだったと個人的には思いました。

そして、ようやくマグナゲットを追い詰めようとしますが、そこへ意外な敵が現れます。
ネタバレはここまでにします。
この以外な敵に笑ってしまう人が多いのではないでしょうか?

私はどちらかと言えば絶望でしたが(笑)

総括

本作は残酷性を切り捨て、エンターテイメント性に特化させた作品となっています。
そのため、安心して子供たちがロボコップを視聴することができる反面、物足りないと嘆く大人も多いと思います。

ですが、このロボコップ3のノリや流れが後々、ロボコップのドラマ化に影響を与えたのではないでしょうか?

ロボコップは残酷な正義の処刑人だったロボコップ1,2
子供の味方ロボコップであるロボコップ3とドラマ版
私はどちらのロボコップもありです!

今日は以上です。

ご視聴ありがとうございました。

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