どうも。
英語のリスニングが特に苦手な野川太郎です。
今日は中学・高校英語ができない生徒の特長について語っていきます。
まず、英語が出来る生徒がほとんどいない
身もふたのもないを最初に言います。英語が得意な生徒は実はほとんどいません。
9割の生徒は実は英語がほとんどできないのが現実です。
※私の言う英語が出来ない生徒とは入試で点数が取れない生徒を指しています。
ですので、うちの子は英語ができないと悩む保護者様は多いでしょう。けれど、それはほとんどの生徒に当てはまります。
実は英語は入試において、点数が読めない教科です。
体験談として、実力テストで平均70点以上取っていた生徒が本番で60点以下になったことがありました。英語の平均点数にほとんど変動はありませんでした。明らかに生徒本人の実力の問題でした。
この実例から言えることは、高得点を取っている生徒すら実は英語ができるふりをしているだけということです。
結論から言えば、仮に中学生で実力テストで高得点を取っている生徒が10人いたとします。けれど、本当に英文を読める、読解できる生徒は実は数人程度。後は「なんとなく」「雰囲気」という抽象的な理由で解答できただけであり、それは実力ではありません。運が良かっただけなのです。
英語が出来ない生徒は嘘つきが多い
また、強烈な言い方をあえてしました。その言葉の意味を説明します。
まず、上記の言葉は英語ができると勘違いしている生徒と英語が苦手と自覚している生徒双方を指します。では、彼らはどこで嘘をつくのでしょうか?
それは英語の文法問題、および長文問題で彼らは嘘をつきます。
例えば、文法問題で空欄に四つの選択肢を選びなさいという問題があったとします。
例題:彼はいつも野球をしています。
He always( )baseball.
- play 2.plays 3. playing 4.played
答えは2番のplaysなのですが、問題はここから。仮にその問題に正解したとしましょう。ここで私が一つ質問をします。「どうして、playsを選んだの?」
すると、大半の生徒は実は答えることができません。
この問題一つでその生徒の文法力が見えてきます。
私がここで質問をしなければ、彼らは分かったつもりで実は何も分かっていない状況自信を演じ続けることでしょう。今までそういう生徒を多く見てきました。
つまり、分かっていないのに解けた気になっている。そして、それを塾講師の私に伝えようとしない。理解していないものにふたをする生徒が多いことこのうえない。
また、長文読解でもこのようなことがありました。
生徒に私が一つ質問をします。
「分からなかった単語や文はなかった?」
それに関しても、「特になかったです」と言う生徒が本当に多いです。
ですので、私は無作為に長文の一節を指さし、ここ日本語訳してみてと言うと、まったくできない。実は分かる単語だけで文全体の内容を妄想して解答しているだけ。
自分が理解していない単語、文があることを素直に認め、私に質問をする生徒だけが英語が伸びる生徒です。それができず、分かったつもりになる生徒や分からないという言葉ですべてを片付けようとする生徒たちが英語が伸びるはずがありません。
塾に通っている生徒は、分からない所があればズバズバと塾講師に質問をするべきです。
ここで陰キャになるな!
分からない単語・文をそのまま放置
これは塾講師の日常シリーズで登場する生徒【クネクネ】での体験談の話を参考にしています。
彼は本当に不真面目で分からない単語や文を見て見ぬふりして高校3年間を送っていました。その結果、英語力が落ちるところまで落ち、当時の共通テストの点数も芳しくありませんでした。
私は彼に長文を解かせ、分からない単語を常にチェックするように言いましたが、最後まで言うことを聞いてはくれませんでした。
しかし、これは彼に限ったことではありません。
高校受験でも、長文の内容の読解ができたと私に嘘をつき、問題を見事にミスっていた生徒は大勢いました。中学英語は単語数に限りがあり、内容も決して難しくありません。分からない単語があればスマートフォンで調べればいい。私や他の先生に聞けばいい。
だから、彼らには英文読解から逃げないでほしいです。
では、対処方法は?
ここまで偉そうなことを言ってきた私ですが、自身も英語読解の勉強から逃げた生徒の一人でした。中学時代は英文法問題ばかり解いて、長文の勉強に逃げました。この経験や現在の生徒たちから言えることは、まず短文読解からやってみてはどうでしょうか?ということです。
実は、現在指導担当の生徒の一部にはその勉強方法を試しているところです。
では、その短文とは何か?
それは中学文法問題に登場する例文の読解です。
私が指導する生徒は英文法も基本的に苦手な生徒が多いです。英文法問題は実は数学の公式を覚える感覚に近いため、私は中学時代は文法には自信がありました。※読解力とリスニング力は別
文法の穴埋め問題を夏期講習に解かせましたが、参加した生徒の解答がアベンジャーズたち(塾日記)より悲劇でした。
また、文法問題が解けても、私のように読解ができなければ意味がありません。そこで、私は一つの方法を思いつきました。
各英文法【一般動詞、進行形、過去形等】に登場する短文を日本語に読解させる練習をしようと!
実はこれ、案外中学校ではやらないのです。先生が一方的に英文を教えるだけで、生徒の力で読解させる練習が決定的に不足。※中学時代の私もそうでした。
まとめると、
新英文法の内容に入る
↓
英文法の構造やルールをざっくりと教える
↓
習った英文法が使用されている例文や問題文を実際に読解させる
↓
どうやって読解するのか? なぜそのように解釈するのかを塾講師の私が教える
この方法なら、読解力と文法力の双方が身に着くはずです。
もちろん、それだけで長文読解に挑めるとは私も思っていませんが、少なくとも下地はできます。
やはり、単語帳で英単語を覚える
中学英語は基本的に覚える単語が少なく、ある程度長文読解をしていれば単語数は自然と増えていきます。けれど、大学入試では長文読解での語彙を増やす方法はコスパが悪いです。
ですので、単語帳を使って掛け算九九の要領で覚えていくことをおススメします。
私は現在、英語力の向上のためにシステム英単語を使用しています。
この単語帳の良いところは新規単語を短文の中に盛り込んでいるため、軽い短文読解練習にもなるということです。
特に共通テストは長文読解しかありませんので、単語力があれば平均点数以上は夢でもなんでもありません。むしろ高得点のチャンスです。
まとめると
英語で分からないものをそのままにしないこと。
語彙数を増やすこと。
英文法に登場する短いフレーズを日本語訳して読解練習してみること。
これらを習慣的にしていれば知識的な問題には対処することが可能です。
皆様の英語力向上に少しでも役立つことを祈ります。
ご視聴ありがとうございました。
コメント