どうも。
たまに映画をみる野川太郎です。
今日は、ケアンズに居たころに見た【ダークフェニックス】についての感想をします。
実は私は映画が割と好きで、ブログで映画批評をしてみたかったので、この機会に批評家ぶって投稿していきます。
タイトルは 野川太郎の勝手に映画批評 です。
この投稿は現在ワーホリ中で時間があったので投稿しました。
予告編からして映画の完成度がかなり怪しかった
実をいえば、予告編を見た時から嫌な予感がしていました。
XーMENシリーズは基本的に予告編がとてもカッコよく見に行きたくなる映画でした。
特にX-MEN3作目のファイナルディシジョンの予告編のカッコよさは異常でした。
※内容は別にして
ですが、今回の予告編はとにかくカッコ悪い。
予告編からして、 X-MEN の宣伝はすでに失敗していたと思います。
とにかく、 X-MENっぽさがまったく伝わっていない。そして、やはりウルヴァリンが出てこないことが一番響いたのではないかと思います。
X-MEN ≒ ウルヴァリン 的な所がありましたから。
それでは考察に入ります。
ネタバレを含みますのでお気をつけてください。
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結論
結論からいえば、つまらない
点数は30点
赤点です。
では、私がそう判断した考察を述べていきます。
X-MEN のテーマを完全に無視している
その理由の一つは【差別】をテーマに描いていないからです。
XMENシリーズの共通のテーマは差別でした。ミュータントの容姿や能力に恐怖する人間、ミュータントと人間は共存できると信じるXーMEN、そして人間を完全に敵視するマグニート勢。
これが、今までのXーMENの構図であり、同時に売りでした。
しかし、今回の作品は明らかに【家族愛】がテーマになってしまったことです。
そもそも、今回の話はXMENたちは世間的に受け入れられており、この時点でXMENの話は終わっているのです。
差別と闘うこと = XMEN = 面白さ
今回はそれを捨て去ってしまった。
これではXMENを描く必要がありません。
人間は滅ぼすべきと唱えるマグニート勢。ミュータントを滅ぼすべきととなえる人間側。
相反する2勢力に介入することが人間とミュータントの共存することが目的のXメン。
この構図が今作ではなく、続編を作る意味がそもそもないのです。
基本的に全キャラクターがカッコ悪い
次に【衣装がダサすぎる】が理由です。
XMENたちは前半、専用の統一された衣装。後半はまさかの私服です。
予告編でもありましたが、彼らの統一されたXスーツがあまりにもダサすぎます。
アメコミ映画としては最大の失態だと思います。
しかも、後半の戦闘も私服での戦いのため、ヒーロー感がまるでないのです。
地味の一言。
前作のXMENアポカリプスの最後のシーンで主要メンバーたち専用のユニフォームがとてもカッコよく、なぜこれを衣装にしなかったと私は憤慨しています。
ユニフォームについては、5作目のXMENフューチャーパストでは主要キャラクターたちは私服で、マグニートだけいつものカッコいいコスチュームでした。
けれど、それは過去のアメリカンファッションを意識した服装だったからこそ画面映えしたのです。
今作にはそういった意図はありません。
しかも、敵側のマグニートもヘルメットをかぶって地味な私服で戦う。
画面が盛り下がりました。
キャラクターの扱い方が下手すぎる
次は【クイックシルバー扱い雑問題】です。
XMENフューチャーパストから出演し、彼の高速移動は映画館で必見!
彼見たさで映画館に行く人も少ないないはずのキャラクター。
しかし、今回は活躍するシーンがほとんどなかったことは有名。理由は【強すぎて扱いづらい】からでしょう。
だからといって、活躍シーンを極端に減らしてしまったのは失敗としかいいようがない。
どうしても、ジーングレイvsクイックシルバーは避けられない。
けれど、その戦いの前に、他のキャラクターとの対決などで出演シーンは増やすことは可能だったはずです。
正直、ウルヴァリンのような圧倒的バイオレンス主人公がいないこの作品。
売りを失った穴をクイックシルバーが埋めれればよかったのですが、それができなかったこの作品。
売りを捨ててはいけませんよ。
まだまだあります。
【ミスティーク雑扱い問題】
ミスティークは変身能力と高い戦闘能力を持っており、隠密行動を得意とするキャラクターです。
予告編でも予想していた展開でしたが、扱いが雑すぎました。
そもそも、何も活躍していないのです。
変身能力で相手を騙すこともしない。売りだった格闘シーンもない。
ジェット機を飛ばして、簡単な命令だけする。
ミッションは他の仲間に丸投げ。
チャールズと口喧嘩して【男性差別発言】。
なにより、メイクが薄め。ミスティークはありのままでいることがミュータントの誇りだったはずなのに、常に変身状態。
また、ミスティークは本来悪役です。
それがXメンのリーダーとして戦っているの事に違和感が覚えました。
彼女は悪役でこそ輝くからです。
まだまだまだあります。
【悪役が全員つまらない】
これは前作アポカリプスも同様でした。
今まではマグニートが圧倒的存在感で悪役を演じていました。
しかし、今回はよくわからない宇宙人。
しかも見た目は人間。能力も良く分からない。
今までのXMENは悪役は、マグニートやストライカー、センチネル、セバスチャンたちがまさに【悪】を表現し、同時に【差別】を体現していました。
けれど、今回は個性のかけらもない宇宙人。見た目は人間で衣装も私服。とにかく地味です。
しかも、行動目的の不明?
後、町でジーングレイを巡ってプロフェッサーXとマグニート勢たちの対決がありましたが、住民の被害をXMENたちが一切考えていなかったことです。
超能力対決なので罪のない人たちが巻き込まれるシーンですが、正義のXMENたちはその被害を一切考えていませんでした。
ヒーローたちに感情移入ができません。
【マグニートがジーンを殺そうとする理由も弱い。】
ミスティークが殺されたことが理由でしたが、XMENフューチャーパストで自身もミスティークを平気で殺そうとしているシーンがあり、マグニートは常に【差別は差別で返す】男から【仲がちょっと良かったやつを殺されたからそいつを殺す】だけのつまらない殺人鬼に成り下がってしまいました。
人間差別をしないマグニートにキャラクター的魅力はもうありません。
【エンディングが矛盾だらけ問題】
ジーンが宇宙で消滅し、プロフェッサーは辞職してジエンド。
けれど、この終わり方は明らかに矛盾しています。
本来なら、アポカリプスの後にウルヴァリンやアイスマン、ローグなどのキャラクターたちが集結。
ウルヴァリンは歴史の先生となり、プロフェッサー在籍。
そして何よりジーングレイは生きていなければおかしいのです(フューチャーパストより)
そして、【ローガン】という傑作映画で、ウルヴァリンとプロフェッサーだけが生き残っている未来へと向かわなければおかしいのです。
【ジーンの名称が学園につけられたことに違和感】
学園名がジーンとう名称に変わり、物語が終わります。
これもオカシイ。
そもそもなぜ彼女の名前にしなければいけなかったのでしょうか?
元々彼女が暴走して皆大迷惑していたわけで、この演出は感動も共感もできません。
完全にすべっていますし、いらない演出です。
【ファイナルディシジョンのジーンの方が迫力があった】
そもそも、今作は3作目のファイナルディシジョンのリメイク
ウルヴァリンが過去を改変した結果の別の世界線での話なのです。
つまり、今作も前作のメインキャラクターはジーングレイ(ダークフェニックス)
ジーンの能力は念動力ですが、本気を出せば物体そのものを消滅させます。
ファイナルディシジョン版のジーングレイは容赦がなかった。
多くの人を殺し、プロフェッサーや再クロップスを分子レベルまで分解し殺害しました。
あの時の迫力が今回のジーングレイにはなく、完全に【ファイナルデシジョンの劣化版】です。
【マグニートとジーンのヘリのシーン要らない問題】
ジーンとマグニートとのヘリコプター持ち上げ対決がありました。
けれど、このシーンはいらない。
カットしても大して問題ないシーンです。
また、町での対決でも、マグニートが地下鉄の電車を持ち上げるシーンがあるのですが、何で持ち上げる必要があったの?となりました。
マグニートはとにかくすべってばかりでした。
【プロフェッサーやサイクロップスの活躍が見れた】
目からビームを発射するサイクロップスというキャラクターは常に不遇でした。
プロフェッサーXに関しても、車いすになってから率先して現場で戦うことがありませんでした。
今までのXMENの悪い所でもありましたが、今回はしっかり活躍しております。プロフェッサーは現場で戦い、サイクロップスもマグニートといい勝負をしていました。
戦闘シーン自体の完成度は高く、今までウルバリンとマグニートにばかり演出が施されていたバトルシーンを分け隔てなく描くことができました。
そこが私の評価ポイントだと思います。
以上が私の感想です。
総括
実は私自身はこの映画が好きなんです。
ですが、正直おススメできる映画ではないことは客観的に分かっていました。
ですが、どれくらいつまらないのかを楽しむのも映画の醍醐味だと私は考えています。
よって、皆さんで映画を実際に鑑賞し確かめるべきだと思います。
今日は以上です。
ご視聴ありがとうございました。
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