ゴジラvsコング 【感想】【レビュー】【考察】【ネタバレあり】

映画批評

どうも。

 今日はいつもより朝の目覚めが良く、台風が来ている中、それなりにテンションが高めな野川太郎です。

 今日はゴジラvsコングの主観的な評論をしていきたいと思います。

 でもその前に、この映画を見ることになった経緯から話します。

 私用により岩手県の盛岡に行くことになり、そのついでで何か映画を見ようと思いました。地元は映画をほとんど上映しておらず、上映しても何か月遅れで、スクリーンを小さい。だから、盛岡に足を運んだときは必ず映画を見ることにしています。

 また、栃木県の中学時代からの友人がこの映画シリーズが大好きで私に推してきたことと時間的に丁度良かったという理由から観ることにしました。
 ※本当はブラックウィドウが見たかった

 後、私は平成ゴジラシリーズが大好きですが、ハリウッド版は苦手です。私は、完全に平成ゴジラ派の人間です。

 では、まずこの映画の率直な感想から言います。

 本当に深いテーマ的なものはなく、娯楽映画に特化した作品であると考えます。そして、個人的にはとても楽しめました。見に行って良かったと思います。

 インディペンデンスデイに近い人間の描き方をしており、複数の登場人物たちがそれぞれ別の立場から活躍するといった展開をする超ご都合主義な映画なので、この映画は見る人を選ぶ作品です。

 ですので、深いテーマ性を求める人にはまったくおススメできません。逆に言えば、単純に映画を楽しみたいと言う方、巨大怪獣たちによる徹底的な戦いをカツモクしたい人にはおススメです。

 ご都合主義の徹底した娯楽映画であるため、賛否分かれる映画になったと考えます。

ここからは、ネタバレを含む考察・感想になります。ご注意ください

①ゴジラとコングの戦い方・描き方が本当におもしろい

 二匹が最初に対峙する場所がまさかの海上。ゴジラは水陸両用に対し、コングは陸戦型。ですので、コングは溺れる可能性があり、ゴジラに分がありますが、コングは戦艦を陸地の代わりにしての戦闘がとても面白かったです。

 ただの脳筋バトルではなく、互いに頭を使いながらのプロレス対決。海中に沈めようとするゴジラとそうはさせないと戦うコングとその仲間(登場人物たち)の連携。

 巨大生物が戦艦の甲板で戦うときの迫力・効果音等が見事で映画館のスクリーンでの鑑賞を強く勧めたくなります。

 ただ、ツッコミどころもあり、戦艦が海中に沈んで一回転して元に戻るシーンがあるのですが、そのシーン自体も映像がきれいで迫力満点。登場人物たちが溺れそうになるタイタニック的なシーンがありました。けれど、一度海水を浴びた計器類が都合よく動くとは思えませんでした。絶対にどこかショートしているのですが、操縦機器は普通の稼働できたところはツッコミポイントです(笑)

 まあ、私はそういうツッコミポイントが嫌いではないのであまり気にしません(笑)

②オリジナリティに欠ける部分があり、ツッコミどころ満載

 この映画はゴジラとコングという昔からのキャラクターを使っています。それ自体にオリジナリティに欠けるとは思っていません。私が気になったのは別にあります。

 まず、登場人物たちの行動パターンがインディペンデンスデイっぽいところです。

 一方がコングについていく組、もう一方が極悪企業に迫るグループです。

 双方が交わることなく、素人感全開で活躍するという、ハリウッド娯楽映画の典型的すぎる演出が気になりました。正直、登場人物たちの 俺たち活躍しちゃってる感が強く、若干の寒気がします。

 また、コングのふるさとと呼ばれている地球の中心部に向かう際の新兵器の乗り物がかなりぶっ飛んでおり、デザイン等はかっこいいのですが、著しくリアリティに欠ける側面も持っています。

 このゴジラシリーズのスタートは、シリアスで現実的な映画でしたが、本作は完全にSF映画。賛否が分かれるのもうなずけます。

 また、その新兵器の乗り物を脱出する際にパイロットが死に、代わりにただのしがない研究者が操縦すると言うあり得ない展開があり、ここもツッコミポイントの一つです。

 そして、オリジナリティに欠ける展開として、上記にあげた海上戦があります。明らかにエヴァンゲリオンの2号機の初登場時の戦闘シーンのパクリと言っていいレベルです。

 戦艦を足場に使う戦い方は全く同じ。

 コングのふるさとに向かうまでのカットはセンターオブジアースぽさ満点であり、ふるさと自体はインディージョンズに出てきそうな映像でした。

 また、悪徳企業がメカゴジラを極秘に作り出している過程が平成ゴジラのゴジラvsメカゴジラを彷彿とさせる演出ですが、まあ元々リメイク作品なのでそこは良しとしましょう。

 平成ゴジラも今作も、メカゴジラを作る上で、キングギドラのテクノロジーを利用している展開が同じなのです。ここは平成ファンの私からすればうれしいですが(笑)

③戦闘シーンは全く飽きないクオリティ

 海上戦や陸での戦い、メカゴジラを双方で協力して倒そうという展開はとても面白く、映像に一切の手抜きがありません。見ていて全く飽きなかった自分に驚いています。

 私はキングコングの映画を見たことがあるのですが、戦闘シーンがワンパターンで途中で飽きてしまい、ゴリラ映画は今後見ないようにしていましたが、今作で見方が変わりました。

④コングの演出が意外と面白く、ストーリーのテンポも良い

 少女とコングが心を通わせることがストーリーの肝となってきていました。けれど、なぜ、少女とコングがそれをすることができるようになったのか。という理由が面白かったです。ここはあえてネタバレしません。一つだけ言えるのは、コングはただのゴリラだと考える自体が間違っていました。ゴジラも含めて、知能のある怪獣同士の演出は面白いことがわかる映画でした。

 また、ストーリーのテンポはとても速く、間延びしない映画のわりに、ボリュームたっぷりな映像美が待っております。娯楽映画としては完成度は高いと思います。

 

総括すると、各SF映画のいいとこ取りな演出ですが、映像自体はまったく飽きない作品になっています。怪獣映画、SF映画を割り切れば楽しむことができると思います。


 ぜひ一度映画館へ足を運ぶことを強く望みます。

 それでは今日は失礼。ご視聴ありがとうございました。

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