【映画】千と千尋の神隠し 【映画批評】【レビュー】【300億円の駄作】

映画批評

どうも。

寒さにやられて何事にもやる気がでない、野川太郎です。

今日は先日放送していた【千と千尋の神隠し】について映画批評します。

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圧倒的世界観と個性豊かなキャラクター構成が完璧

宮崎駿監督作品だけあって、千尋が迷い込んでしまった世界の描き方がまさに完璧。

絶対に忘れないであろう個性豊かなキャラクターたち、とくに湯婆婆顔なしなどは!

また、圧倒的な映像美を持ち合わせており、私のお気に入りシーンは家族3人で草原を登っている描写や、世界に迷い込んだ千尋が大きな桶で水に満ちた道を漕いで渡るシーンなどは本当に美しかったです。

本作は、映像美に関しては完璧の100点であり、言い換えれば・・・それだけです。

では、ここからは私の本作に対する酷評を存分に堪能してください!

ストーリーやテーマ性が全くない中身0パーセント映画

本作はまず話が進まない。
映像美を徹底的に見せることに終始するあまり、何を描きたいのか全く分かりません
主人公の成長物語にしては、作中で起こった出来事があまりに少なすぎる。一体誰のための物語なのかまったく分かりませんでした。

主人公である千尋はしたことは、風呂場で起こったトラブルを解決し、イケメン竜ハクが盗んだハンコを元の持ち主に戻し、湯婆婆のクイズに答えて解放される⇒はい、終わり!

たったこれだけのストーリーです。控えめに言って最低の脚本!もしくはただのネタ不足

例えば、ハンコを返却するまでにも多くの困難がある・・などの物語があれば最高だったのですが、電車に乗って普通に到着できました(しら~)

なんじゃこら~ と本気で怒りを覚えました。

本作を見るのは実は2回目だった私。1回目は学生時代に鑑賞しつまらなかったことを覚えています。
それから時がたち、今回2回目の視聴でしたが、感想は同じでした。

映像美がいいだけの中身のない映画!

中身がないという結論に対しては異論反論は受け付けません!(怒り)

各キャラクターや世界観の設定が曖昧過ぎる!

まず、私が一番謎だったことは千尋家族はなぜ、別世界に行ってしまったのか?
この問いに対し、映画は何も解答してはくれません。
※インターネット等でさまざまな考察をしてくださっていますが、それは無意味です!まともなヒントもない作中では、伏線(匂わせ)にすらなっていません。

つまり、あまりに説明や伏線が無さ過ぎるため、謎が映画の面白みにまったく繋がっていない。

不満点がまだまだあります!

カオナシの行動原理が全く不明な点です。
こいつは一体何がしたかったのでしょうか?

あれだけ騒動を引き起こしておいて、主人公にだけ優しく、ハンコ返却の短い旅にも普通に同席する不自然で不明確な演出。理解と共感に苦しみます。
カオナシの作中での立ち位置は結局のところ、主人公補正でしかなかったのでしょう。

また、ファンタジー世界に行ってしまうにはそれだけの理由やテーマがあるはずです。
けれど、本作の世界では人間立ち入り禁止となっています。どこへ行っても人間差別。ですが、千尋家族は普通に本作の世界に入ることができました。

一体どういうこと?
※ホグワーツもびっくりなくらいのガバガバ警備

仮に主人公たちが別世界に行ってしまった理由を描くことはせずとも、そこでの体験から多くのことを学んだりすれば私はそれでもいいと考えています。ファンタジー映画にそこまでの合理性を追求すべきではないからです。

しかし、私はこう考えています。

主人公である千尋は別世界に向かうべきキャラクターであったのかどうかと・・・
私が言いたいことは、千尋というキャラクターには魅力が無いと言いたいのです。

彼女は別世界において大した活躍はしていません。極論を言えば誰にでも出来ることを来なしただけ。
序盤のシーンで、千尋は学校を転向し、不機嫌になっているだけの少女。

そんな主人公にこの冒険は果たして必要だったのか?

そもそも、この主人公にそれだけの主人公力があっただろうか?

私は無かったと思います。彼女が冒険で体験したことはただの職場体験レベルだからです。

ここがテーマ性が薄い点であり、私にとってはかなりのがっかりポイント。

千と千尋の神隠しの深堀考察は無意味!

インターネットでは本作の考察をよく目撃します。

ハクは千尋の○○だなんてよく見る光景です。

ですが、私は言いたい!

彼らのは考察ではなく、ただの願い。
中身のない作品を補完するための願いを考察と言う形で表現しただけ

本作の説明不足過ぎる演出をどうにか考察して深堀使用する行為を私は否定しません。

けれど、仮に彼らの考察(願い)が当たっていたとしても、本作の評価が上がる理由にはなりません!

私の考察を言うなら、本作の伏線(匂わせ)演出なんてそもそも無い!

仮にあったとしても伏線の作り方があまりに下手くそすぎる!
また、ハクは千尋の○○が仮に正しかったとして、話が面白くなるかといえば答えはノーです。

ストーリーが元々薄い作品の段階で、もう詰んでいるんですよ。

これが私の考察です。

主人公持ち上げすぎ問題!

主人公千尋は大した活躍をしていません。けれど、千尋に対し態度が悪かった妖怪たちが手のひらを反すように千尋を祭り上げるシーンがあり、とても違和感と不快感を感じました。

そこまでされることをしたのか?

忌み嫌われる人間が活躍し、他者が態度を変えること自体を否定しているわけではありません。
けれど、持ち上げ方に異常なほど違和感を覚えた自分がいました。

また、湯婆婆が千尋に対し、クイズを出題します。その解答に答えられれば家族みんなが解放されるというもの。千尋はその問題をクリアすると、妖怪たちから異常なまでの祝福を受け、見事解放されました。

このシーンも正直意味不明で、どうして千尋はその問題を解くことができたのか?また、湯婆婆はなぜそのような問題を出題したのか? 皆目見当がつきません。

だったら、最初から主人公たちを解放すればいいじゃんと思ってしまいました。

本作がなぜ、興行収入300億以上を突破したのか?

まず、本作が上映される前はジブリが映画市場の中で最強の位置にいました。

もののけ姫や火垂るの墓がテレビで放送されるたびに高視聴率を取っていました。
※私は上記2作は好きな方です。

特に前作もののけ姫は私も正直面白いと感じました。
テーマ性、ストーリー、映像美、どれをとっても最高でした。

千と千尋の神隠しが上映されるまでのジブリに対する期待値が異常に高かったこと・またジブリの知名度が広がっていたことが興行収入の高さに影響を与えたことは間違いないです。

総括

本作は映像美100点・ストーリー0点であるとまとめます。

ですが、面白いという考え方・捉え方は人それぞれです。
よって、私の考察が正しいのかどうかは実際に作品を見て判断することを勧めます。

今日はご視聴ありがとうございました。

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