塾講師の日常 番外編① 塾講師の実態

塾日記

どうも。

ギャオでドラマを見ながらブログを更新している野川太郎です。

今日は塾講師の一日や年収について語っていきます。

※これから話すことはあくまで非正規(業務委託教師)の私の見解です。

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塾講師はおいしい仕事ではない!

インターネット等では、塾講師は稼げる、大学生が気軽にバイトで稼げる等のうたい文句があります。それは正しくもあり、間違いでもあります。

まず、大学生がバイトで稼ぎやすいは本当だと思います。それは大学生の講義が終わった時間に稼げるからです。つまり、時間帯的に合っているということです。また、受験を勝ち残ってきた大学生なら特別な技術がなくても塾講師等が務まると思います。そこが他のアルバイトと違う点です。

一見おいしい仕事に聞こえるかもしれませんが、それは需要がある時の話です。

都心や受験競争の激しい地区では塾に通わせたい保護者が多く、お客様つまり需要が多いです。けれど、そうでない場所では仕事自体が少ない

時給単価は確かに1000円以上はあるでしょうが、そのかわり仕事自体が少ないのが現状です。少子化の影響等で受験倍率が下がっているなら尚更。

まとめると、単価は高いが仕事量が少ないが私の見解であり、決しておいしい仕事ではありません

塾講師は日常の生活を送れない?

平日は16時から夜の21時もしくはそれ以上が塾講師の時間帯です。つまり、平日の日中は特にやることがないのです。これを聞くと、働く時間が少なくていいじゃん! 日中遊べるじゃん! と思われるかもしれませんが、この塾講師独特の生活リズムは結構きついのです。

なぜなら、平日の日中にすることが何も無いからです。

また、確実に休日や祝日に仕事が入ります。

つまり、通常の仕事とは全く異なる生活スタイルのために、休日や祝日等のイベント事に参加することが不可能なのです。

私はかつて、平日の日中を趣味にあてようとミニ四駆等で遊んでいました。けれど、他のミニ四駆仲間は休日や平日の夕方にお店のコースで走らせにくるため、彼らと一緒に趣味を楽しむことができませんでした。

どうにか、生徒と交渉して日曜日の午後に無理やり時間を作り、何とか大会等に参加していました。

友人たちとの生活リズムが違うため、驚くほどすれ違いな生活を送ることになります。

平日の日中が暇で、夕方に出勤するため面白いテレビドラマ等を見逃すこともしばしば。

そのため、夏休みや冬休みのような長期休暇の時は生徒たちは午前中から塾に参加できるため、私たち塾講師は早寝早起きでの生活や時間の融通が可能ですが、それ以外の期間での生活はかなり孤独で辛い一面があります。

塾講師は時間の融通が利かない

休日や祝日は8時間労働、平日はだいたい4時間労働となります。

そのため、自身の休みの日を設定するのが意外と難しく、土日等で休めることは繁忙期の時は基本不可能です。

また、生徒との指導日を決める際、生徒たちは部活をしているため、どうしても夕方の遅くに指導しなければなりません。そのため、夕方19時(7時)の時間帯を希望する生徒がとにかく多いのです。この時間を志望する生徒ばかりになると、他の生徒の指導時間を組むことができず、諦めるか自身の休日を削るしかありません。

そのため、平日の16時から17時頃に来れる生徒はとても貴重であり、そのような生徒を早い時間に入れ、部活動をしている生徒を後半に入れることで平日は2人から3人の指導が可能となります。

また、レアケースとして夜21時から指導可能という生徒も過去にいました。平日に多くの生徒を指導する・または土日のどちらかに早朝からの指導をすることができれば、土日のどちらかに時間を空けることも不可能ではなくなります。

私も、オーストラリアに出発する前は日曜日のミニ四駆大会のために、時間の融通が利く生徒には土日の朝8時から指導を入れたりして、無理やりでも時間を確保しました。

休みたい日に限って生徒の指導を入れざるを得ないこともあります。そうすると、その生徒のためだけに時間を設けるために、遠出ができなかったりしたことが多々ありました。

この副作用で、休日や祝日の感覚がマヒしており、祝日の概念が理解できない状況に陥っています。

塾講師として最大の敵は部活動!

私の地元は中学高校問わず部活動に力を入れています。そのため、時間の融通が利かない生徒が非常に多いのが現状です。

特に野球部等の体育会系の部活動に所属していると、指導すら組むことが難しいことがしばしば。そのため、「部活が忙しくて塾に通えない」という理由で塾に行けない・もしくは止める生徒も出てきます。

そのため、部活動を引退している中学3年生や高校3年生には時間の融通が利く生徒が多いですが、その他の生徒の指導時間はどうしての平日の夕方遅くか休日に入れざるを得ません。

また、忙しい部活動は日曜日まで練習が入っていることもあり、休みたいであろう日曜日の夜に指導を組むしかなかった生徒もいました。

文化部や無所属の生徒であれば問題ないのですが、ことスポーツ系に関しては学力低下の原因になっていると私は考えています。

塾講師の年収について

私のような非常勤講師は基本的に歩合制です。

正社員になれるチャンスはありましたが、オーストラリアでのワーキングホリデー生活をしたのでそのチャンスを一度潰しています。そのため、塾講師歴は長いですが、ずっと非常勤講師のままです。

結論からいえば、年収は200万くらいと絶望的です。

その理由は、塾講師は季節性労働に近い仕事だからです。

4月から6月までの仕事依頼がとにかく少ないのが現状。

部活動を引退するのが7月なので、夏季講習から収入が上がっていきます。

かつて、塾講師として採用されたとき、4月から7月まで仕事がゼロということがありました。

つまり、春から夏上旬まではほとんど稼げず、夏休み以降に一気に仕事が忙しくなる。こんな感じです。特に冬の受験シーズンでどれだけ稼げるかでそれ以降の生活が懸かっていると言っても過言ではありません。

毎年の年収は下がる傾向にあり!

私の地元は進学意識が基本的に低く、また少子化の影響もあり、高校倍率が低いことから競争率が低下しており、塾に通わせようとする家庭が年々少なくなっていること。

そのため、歩合制の私の年収は下がる一方。

競争率が高かったころは月に27万円稼ぐことがありました。はたから見れば高い金額ではありません。けれど、この地元では高給取りレベルなのでそれなりに嬉しかった。私が最初に勤めていた工場では一日中働いても、20万行かなかったため尚更。

けれど、現在の私は月15万行けばいいほうと完全に貧困まっしぐらな生活を送っています。

夏期講習等も個別指導で回数を増やす家庭が減り、集団での申し込みが多いため、生徒数に対して1回当たりの指導回数は多くなく、長期休暇期間も思っているより稼げていないのが現状。

稼げない理由が他にも

歩合制にとって一番嫌いな指導方法は集団授業です。詳しい詳細は言えませんが大勢の生徒を一度に見る割に、成功報酬は高くなく、おいしくありません。つまり、会社側が儲かるシステムであり、同時に塾代を安く済ませることができるご家庭にメリットがあるため、歩合制の私からすればまったくおいしくありません。

仮に二人の生徒を同時に指導しようとしたときの単価とその二人を別々に指導するときの単価。どちらが上かと言えば後者であり、二人を同時に教えて一人分の単価くらいなので、私としてはかなり損です。

この集団授業は生徒たちの需要が高い時は有効ですが、そうでなければコスパが悪いのです。

勉強しつづけなければならない

生徒のニーズに合わせて指導内容等を決めなければなりません。けれど、それが時に専門外のことだったりすることがあります。

その場合、自身で勉強する必要があります。けれど、勉強した時間はお金にはなりません。そのため、生徒のために過去問を頭に入れておこうとする場合、時間がかかってしまうこともありコスパが悪いことは事実です。

また、過去問等を準備・勉強してきても当日になって生徒が別の勉強をすると言い出すこともしばしば。事前準備した時間がお金にならないのは結構な苦痛です。

ここの詳しい話はいずれ、塾日記で話します。

しかし、メリットもある

塾講師の負の側面をについて語ってきた私ですが、この仕事にメリットがあります。それは社会性がいらないことです。

塾講師同士で飲み会などはありません。無駄な雑務などもあまりなく、極端な上下関係もありません。基本的にはスタンドプレーで仕事が可能というわけです。

また、副業としては割と優秀でもあります。日中の仕事をした後、夕方以降に副業として仕事をする分にはかなり向いている仕事と言えます。

総括

塾講師の仕事は決して恵まれた仕事ではないことが分かったと思います。
また、今後の仕事への取り組み方を見直す必要があることを自覚しています。

今後、どのように塾業をしていくかはいずれブログで投稿しようと思います。

今日はご視聴ありがとうございました。

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