ウエステルダム(2023)岩手に来航!

日本

どうも。

最近、腰の様態がある程度安定している、野川太郎です。

今日はクルーズ船【ウェステルダム】が来航し、通訳ガイドボランティアとして活動した時の話をします。

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ウェステルダムについて

総トン数:82,862トン

全長:285m

全幅:32m

船籍:オランダ

乗客定員:1,964人(ほぼ欧米系外国人)

乗組員数:812人

朝8時入港

午後17時に出航

前港は横浜で、次港は函館だそうです。

前回のベリッシマとの決定的な違いは、乗船している方々のほとんどが外国人ということです。

つまり、英語を使ってのガイドが必須ということであり、最近共通テストの過去問ばかり見ていた私は内心緊張していました。

リスニングに関しても、対策をしておらず、どうにかなるさ精神で当日を迎えました。

通訳ガイド、スタート

朝8時30分までに乗船ターミナルまでに集合予定で、私は少し早くそこへ到着しました。

受付で手続きを済ませ、通訳ガイド用のゼッケンと名札を身につけて、すぐに活動予定地へと向かいました。

今回の活動場所は、浄土ヶ浜のビジターセンターで、一度その場所での経験がありました。

けれど、その時は天候が非常に悪く、雨と風が非常に強かったために移動しない外国人や遊覧船やサッパ船等の海のツーリングも中止も重なり、ほとんど人がこない状態でした。

そのため、そのときの経験値があまり役に立たない状態で、私は今回の活動を行うことになりました。

今回は朝少しだけ雨が降っていましたが、風は弱く、すぐに止み後に晴れたので、天候には恵まれました。

また、前回と比べて乗船者の母数が大きいので大勢の英語のみの対応になるのは予想がつきました。

主な活動内容

浄土ヶ浜ビジターセンターでの主なサポートは、浄土ヶ浜までの道案内とバスの時刻表の説明や誘導等でした。

例えば、バスツアーや路線バス等でビジターセンターに来たお客様たちに浄土ヶ浜の行き方を英語で言うことです。

ビジターセンター内にエレベーターがあり、それを使って下に降りて左に曲がってそのまま直進する。

これをつたない英語やジェスチャーで案内すること。

これが活動のメインの一つでした。

他にも遊覧船や青の洞窟のツアー場所、展望台の道案内等もそこそこありました。

また、浄土ヶ浜を堪能したお客様がバスで市内行きのバスに乗車する手助けをすることも活動のもう一つのメインでした。

バス停が二か所あるのですが、バス停の時刻表が英語表記されていなかったため、外国人からすれば帰りのバスはどれ?という感じでしたので、そこを通訳ガイドの私たちが案内すること。しかも、路線バスの液晶掲示板も日本語表記なので正しい乗車を促しもしました。

他にも、クルーズ船とは関係ない日本人の旅行者の方々にも道案内をしたりしていました。

浄土ヶ浜はビジターセンターからどうやって向かうのか非常に分かりにくいためです。

昼頃に混雑し、路線バスに乗車できない

今回の外国人の母数人数は大きく、かつ英語オンリーの状態だったのでトラブルがいくつかありました。

まず、一つはバスに乗車できない人が発生したことです。

今回、無料のシャトルバスはフェリーターミナルから市内駅前のものしかありませんでした。

そのため、多くの方は浄土ヶ浜に向かうために、シャトルバスで駅前に向かい、そこから路線バスで浄土ヶ浜まで向かう人が多かったです。

問題は帰りのバスのことです。

大半の観光客の方は、浄土ヶ浜から市内駅前までのバスに乗車し、そこから無料のシャトルバスでクルーズ船に戻る人や市内で観光する人など多数。

共通して駅前のバスに乗車希望の方が昼に集中してしまい、バスに乗れないという事態が発生。

これは後に路線バス会社がバスを増やしてくれたために解消することができました。

ただ、解消までにいろいろ英語で説明するのがとても難しかったです。

また、人が多すぎたこともあり、下車する際の料金支払い等にもいちいち時間がかかったことで、路線バスのスケジュールも大幅に遅れてしまい、バスがもう行ってしまったのか?また遅れているだけなのか?等の判断が私にはできず、私も外国人の方々も混乱してしまいました。

他にも、浄土ヶ浜行きのバスと駅前行きのバスが混同してしまう人も多かった。

バスに乗れず、駅前に行けない外国人たちが浄土ヶ浜行きバスに乗ってそのバスが後にUターンして浄土ヶ浜➡駅前になると考えて乗車する人もいました。

これ自体は間違っていなかったのですが、料金が+されることや、一度降りてもらって再乗車することになり、私はおススメしませんでした。

けれど、一日フリーパス券を持参している人は話し合って乗車してもらうことになり、そのことを英語やジェスチャーで説明するのに苦労しました。

ただ、遠回りになるこのバスのすぐ後に、補充した駅前行バスが来たので彼らは時間的には損をしてしまいました。

タクシーでの対応!

バス不足になったために、タクシーを希望する外国人の方が続々と現れました。

私も控えてあったタクシー会社の連絡先に一度電話しました。

すると、先方から一時間待ちと言われてしまいました。

どうしようかと悩んでしまいましたが、他の通訳ガイドの方が別のタクシー会社に電話して、大勢を乗せるよう手続きをしてくれていました。

また、ビジターセンターから駅前まで何円かかるという質問に対しても色々な人に確認し、だいたい1700円と答えたりと、右往左往する始末。

私は自分自身に対し情けなくなってしまいましたが、結果的にはすべてうまく解決したので良かったのかなと思っています。

事前の情報が不足!

上記で述べたバスについて、まずバスが補充される情報が通訳ガイドには降りてきていませんでした。

また、このような展開になることも通訳ガイド説明会では話されていなかったので私はかなり混乱しました。

また、私個人のミスもありました。

あるお客様から、浄土ヶ浜から駅前行きのバスは出ているのかという質問に私が答えられませんでした。

理由の一つは、私がその時忙しく混乱していたからです。

浄土ヶ浜からのバスはあるに決まっていました。けれど、私は混乱してしまい、「浄土ヶ浜からビジターセンターで下りて、ここから別のバスに乗り換える必要がある」と間違った情報を伝えてしまいました。

これは質問された後すぐに気がついたのですが、彼らはもういませんでした。

ここは私の反省点の一つです。

※ただ、浄土ヶ浜担当者が駅前行のバスがあることは絶対に説明しているはずなので結果的には問題なかったと思っています。

また、展望台や浄土ヶ浜パーキングホテル等への行き方やそれにかかる時間などを私は知りませんでした。

そのため、質問されたとき、一度そこを離れ、ビジターセンターの受付の方たちに伺って戻って通訳するというコスパの悪いこともしていました。

完全に私に知識不足。ここもまた反省点です。

英語に関するミス

英語に関しても、失敗がありました。

初歩的すぎるミスはバスを降りるという英語がとっさに出なかったことです。

get off が正解ですが、私は間違えてget onと言ってしまいました。すぐに訂正はしたのですが、かなり恥ずかしかったです。

バスの運転手の方に「他に降りる人はいますか?って聞いてみて」と言われたとき、とっさに英語が浮かばなかったことです。

数秒間が開いてしまったのですが、Do you want to get off? と言いました。この英語の意味はあなたはバスを降りたいです?なので厳密には間違っています。

通じたとは思うのですが確信がありませんでした。

問題が起こることはなかったのですが、失敗したと感じた私はスマートフォンで調べると

Is there anyone getting off? が正解っぽいです。

英語の勉強が全力で足りないことを痛感しており、反省中です。

同じ場所の担当の方と英語の勉強について議論

今回も私の他にもう一人、ビジターセンターを担当してくださった年配の方がいました。

その方は私より英語力が圧倒的に上で、空いた時間にお互いのことについて話す機会がありました。

その方は英検準1級でトイックも700点オーバー。私より格上すぎて頭があがりません。また、長文が得意ですがリスニングが苦手とのこと。英検一級にも何度か挑戦したこともあるそうです。

私は今後の参考になると思い、英語の勉強について互いに話し合いました。

そこで一つの答えが出ました。

英語は【単語力】で決定するということです。

気をつけてほしいのは、文法なんてやる必要が無いと言っているわけではありません。

まず、単語を見た時または聞いた時に瞬時にそれがイメージできることを単語力と我々は定義しています。

つまり、単語の意味が分かっていてもすぐには思い出せない、イメージできない。ここが英語が出来る人とそうでない人の差なのだと私は気づきました。

私も仕事で共通テストの英語の過去問を勉強しているのですが、単語の意味はわかるのですが、イメージするのに時間がかかります。

文法わからないけど、なんとなく英語が分かるという人はきっと本当の意味での単語力が身についているのかもしれません。

日本人が英語が出来ない理由が分かった気がしました。

浄土ヶ浜の行き方について

浄土ヶ浜までの行き方が分からないという方が国籍問わずたくさんいました。

軽く説明すると

①ビジターセンターに入る(トイレ・お土産コーナー等あり)

②センター内のエレベーターか階段を使用して最下層へ向かう。

③到着したら左方向へひたすら真っすぐ進む。

以上です。

歩いている途中に遊覧船乗り場やサッパ船乗り場がありますが、そのまま真っすぐでOKです。道も舗装されているので運動靴でなくても大丈夫。

ビジターセンターから浄土ヶ浜パーキングホテルに行くにはビジターセンター外にある登り道があり、そこを登って数分で到着します。

バスで向かうこともできますが、お金がもったいないです。

展望台について

ビジターセンターの近くにある山道階段で展望台が見れる場所が2か所あるのですが、往復1時間くらいだそうです。

また、クマに注意してください。下記のようなものがあったので。

※この日は熊の情報は一切ありませんでした。

多くのことを学んだ

上記の体験特に失敗から多くのことを学びました。

浄土ヶ浜のことやそこでもたらされるトラブルなど、決して忘れることはない出来事の数々は私にとってかなり貴重な体験でした。

英語はもちろん、浄土ヶ浜周辺についても理解することができました。地元民でありながら知らないことが多かった自分に対し、情けなさを感じています。

15時20分のバスが来た段階で外国人はほとんどいませんでした。

そのバスに乗車すれば駅前の無料シャトルバスでフェリーターミナルに向かうことができるからです。

私はその後少し待ってからターミナルへ向かい、ゼッケン等を返還し、解散しました。

ご視聴ありがとうございました。

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