どうも。
最近、腰痛に悩まされ、病院で電気と腰椎牽引をしてもらっている野川太郎です。
今日は、2023年8月4日に岩手県に来航した、クルーズ船【MSCベリッシマ】について語っていきます。
※今回も通訳ガイドとして活動しました・・・・
MSCベリッシマについて
総トン数:171,598トン
全長:316m
全幅:43m
船籍:マルタ
乗客定員:5,655人(ほぼ日本人)
乗組員数:1,595人
と県内寄港のクルーズ船で過去最大であり、実際に船を生で見た時、前回のダイヤモンドプリンセスよりも一回り大きく、驚きを隠せませんでした。
このクルーズ船は10日間の旅を目的としており、前港は石巻で、次港は青森だそうです。
予定が今までと違う
今回の来航は今までと違い、入港が8時ですが、出航時間が夜11時と遅いことです。
今までなら夕方6時頃には出航ですが、ベリッシマは予定が違いました。
その理由は、今回の来航の目的でもある岩手県の盛岡さんさ祭りがあります。
盛岡さんさ踊りとは8月1日から8月4日まで、太鼓と踊りを行う祭りです。
私は生で見に行ったことはないのですが、かなりの大規模でもし見に行く方がいれば、駐車場の確保だけは気をつけてください。
話を戻しますが、今回のクルーズ船はその盛岡さんさ祭りを目的としたバスツアーが組み込まれており、午前中に盛岡まで向かい、夜まで祭りを楽しんだ後に盛岡からこの町に戻ってくる予定のため、出航時間が夜11時になっています。
また、我々通訳ガイドボランティアも日程が少し変更されていました。
通常は朝7時頃集合し8時までには活動を開始、夕方6時までには解散という流れですが、今回は集合時間が午前9時と遅いのです。解散時間に変更なし。
集合時間が遅かった理由は、乗客のほとんどが日本人だったからです。
通常、来航したクルーズ船から最初に降りてくるのは乗客です。
彼らが日本人であるなら、通訳ボランティアは必要ありません。
では、我々が起用された理由は何か?
それは、乗組員の対応をするためです。
乗組員はほとんどが外国籍の方です。
乗客を降ろした後、外国籍の彼らが降りてきて、町の観光をする際のサポートとして我々が必要ということです。
この日の私の役目
今回の私の担当は浄土ヶ浜にある【遊覧船】乗り場でした。
この場所を担当するのは今回が初めてでした。
また、この遊覧船は数年前にリニューアルされ、最新のものになっており、そのデザインの良さに私は感心しました。
※実はまだこの新型の遊覧船に乗っていません(笑)
私は9時頃に一旦、藤原埠頭(フェリーターミナル)に集合し、最低限の手続きをした後、すぐに浄土ヶ浜の遊覧船乗り場へと移動しました。
そして、そこの遊覧船のチケット売り場の方々に挨拶をし、荷物を置かせてもらい、遊覧船のルール等を聞き、外で待機することになります。
浄土ヶ浜の遊覧船について(注意点)
この遊覧船は少し複雑なルールがあります。
チケット売り場の方からの説明の中で上がった話をします。
まず、浄土ヶ浜の遊覧船は出崎埠頭(なあど)と浄土ヶ浜の二か所で乗り降り可能です。
詳しい概要はリンクで参照してくださいな。
リンク先から画像を引用しますが、ここで一つ問題になることがあります。
料金は一周で1500円ですが、片道だと変わってきます。この辺の説明が外国人の方とのトラブルに巻き込まれるため、彼らには極力一周分してもらうようにしているそうです。
問題は乗車店員が80人と限られているということです。
例えば、私が出崎埠頭で1周分のチケットを購入したとします。そして、一周する前に、浄土ヶ浜で下船します。その際、出崎埠頭までの片道への権利は残っているので問題ないです。
つまり、途中下車は可能で乗車する権利も残っている。ここがトラブルの元凶とも言えます。
仮に途中下車した私が、浄土ヶ浜観光を済ませ、遊覧船乗り場で出崎埠頭へ戻ろうとします。もちろん、乗船権利は残っています。
けれど、仮に遊覧船が満席の場合、乗車できない可能性があるのです。
そして、空席が少しあったとしても優先権は浄土ヶ浜でチケットを購入した人にあり、彼らが乗った後に空席があれば私は乗船できる。
でなければ、1時間後の次の船まで待たなければならず、そこでも優先権はその場でチケットを購入した人です。
実際に、このようなトラブルがあり、説明をしなければなりませんでした。
なので、空いている日に乗船するか、片道ずつチケットを購入する等を私はお勧めします。
後、うみねこと呼ばれる鳥がエサ目当てでやってきます。
船内でパンの購入は可能ですが、持参する手もありです。
私もいつか、一度はリニューアルした遊覧船に乗船したいと思っています。
遊覧船の乗客が日本人ばかり・・・
上記のような説明を受けた私は、遅れて到着したもう一人の通訳ガイドの方と一緒に対応することになりました。
ですが、今回外国人のお客はあまりいませんでした。
仮にいたとしても、パートナーが日本人という方が多く、英語での通訳ガイドがほとんど必要ありませんでした。
そのため、日本語での遊覧船のシステム等の説明に追われることになりました。
上記で投稿したとおり、遊覧船のルールや乗船制限の話をしました。
今回のベリッシマは過去最大級の人数だったため、遊覧船の乗船が2時間待ちまでに膨れ上がる状態でした。
それだけ、浄土ヶ浜に大勢の観光客が来てくださったということです。
遊覧船は1時間で一周し、かつ一隻しかありません。
※遊覧船は元々3隻あったが、一隻は老朽化、一隻は津波でダメになったとのこと。残りの一隻がリニューアルしたのか? 新しい物を用意したかは分かりません。申し訳ありません。
そのため、待機するお客やバスで帰る人などがおり、勿体ないと私は感じました。
盛岡の通訳ガイドの人がプロフェッショナルすぎる
この日は快晴でかつ、とても蒸し暑かったので水分補給はこまめにしていました。
また、趣味のサップのために用意した帽子がここで役に立ってくれたおかげで熱中症にならずに済みました。
もう一人の通訳ガイドの方と待合室(テント)で少しおしゃべりをしました。
その方は私より年配で、他の場所でも同様のボランティアをしているとのこと。
例えば、そのとき行われていた盛岡さんさ祭りでも英語の通訳をしていたらしく、フランス人相手でも対応できたとか。
外国留学の経験はないですが、私より英語力がはるかに上なのは分かりました。
そのため、私はなぜ英語ができるのですか?と率直な質問をしました。
返答は「好きだから」だそうです。
好きに勝る才能はないと私は考える人間なので、ただただ驚くばかりでした。
私は決して英語が好きというわけではありません。
むしろ、かなり苦手な方です。
そのため、感覚でなんとなくわかるっという人の気持ちが理解できません。
学生時代も英語には悩まされてきたことから、好きかと聞かれたら「苦手」か「嫌い」と答えると思います。
洋画や海外ドラマは基本的は好きな方ですが、英語で聞きたい人間ではないのが今の私の限界です(涙)
子供たちが泳いでいる
時間案内や道案内等をほぼ日本語で行っていた私たちでしたが、地元の中学生たちが遊覧船のすぐそばで泳いでいたのです。
上記の写真の場所とは違う所でしたが、軽いダイビングをしていて楽しんでいました。
※実際に遊泳していいのかは不明ですが、地元の穴場的な場所になっていることは分かりました。
もう一人のガイドの方が彼らに話しかけ、運動部の仲間同士だったそうです。
私は元々地元民ではないので、このような穴場を知りません。
ですが、
海で泳ぐ際は浄土ヶ浜か藤の川で行ってください!
ちょっとしたトラブル
色々なお客様を私は拝見しました。
岩手県内から来た人、ベリッシマの乗客、家族+その友達みたいなグループもいました。
一人熱中症的症状をしていたお客がいたので、担当の方がチケット売り場に退避させ、クーラーの効いた涼しい場所で安静するということがありました。
そのお客はその後回復し、遊覧船に乗船し帰宅しました(良かった)
ガイド終了
今回大変だったことは、真夏の炎天下で大勢のお客に対応することでした。
けれど、外国人ではなかったため意思が通じない等のトラブルはありませんでしたが、この人数の外国人が現れた時、私は対応できるのか不安になりました。
最後の遊覧船の便が出航次第、我々の仕事は終了。夕方の4時くらいだったと思います。
そして、車のあるビジターセンターまで歩いて向かいました。
今回は、トンボが大量に飛んでいたのも印象的でした。
ハエや蚊ではなくて本当に助かりました。
その後藤原埠頭まで車で移動して手続きをして解散となりました。
最後に花火を上げるとのことでしたが、疲れ切っていた私はそのまま帰宅し、シャワーを浴びて寝ました。
今日は以上です。
ご視聴ありがとうございました。
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