塾講師の日常 ③ 珍解答編

塾日記

どうも。

次第に寒さが抜け始めている地元でスノーボードに興味を持ち始めた野川太郎です

今日は2017年の夏季講習で起こった珍解答について語っていきます。

前回のブログは下記です。

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珍解答が最も多い教科は理科!

インターネットでは色々な珍解答が出回っています。

特に漢字や文章系の問題でのネタが目立ちますが、実を言えば本当に珍解答が多いのは中学理科です。夏期講習で個性あふれる進学校クラスのメンバー通称【アベンジャーズ】たちでしたが、その中でアニメイトクネクネが見事にやらかしてくれました。

中学理科の天体での珍解答

惑星や衛星、自転や公転などを勉強する分野である天体。ここは特に女子ウケが非常に悪く、覚える単語よりもその仕組みを理解することに苦戦する分野です。

天体が得意な生徒は基本的には男子が多いのですが、アベンジャーズでは【出来ない出来ない詐欺】と【大門先生】の二人はよく解答できていました。

しかし、【アニメイト】は見事な珍解答を披露してくれました。

その内容とは:太陽の黒い点はなぜ黒く映るのか?と言う問題です。

太陽の表面に映っている点を黒点と言います。

問題はなぜ、その点が黒く映るのかについての正しい解答は:周囲よりも温度が低いから が正解です。

しかし、【アニメイト】の解答はこうでした。

黒いから!

私はその解答にびっくりしました。確かに黒いものは黒い。言いたいことは分かりますが、進学校を目指している人間の解答ではありません。なぜ、黒いのか?という理由を説いているのに、それを単純に色の問題として処理し、そのまま解答に記載したことが私には面白過ぎました。

【アニメイト】がいかに物の仕組みを理解せずに、理科の言葉だけをただ覚えてきたのかよくわかる解答でした。

しかし、戦犯を犯したのは【クネクネ】もです。

彼の珍解答はアニメイト以上であり、しかも真面目に解答しているのですからもう笑えません。

彼も天体の問題でミスを犯しました。

問題内容は:太陽はどの方角から登り、どの方角へと沈んでいくか?

正解は:東から登って西に沈む

生徒たちのミスに多いのは東と西を逆に記入していしまうことです。けれど、【クネクネ】はそのレベルではありません。

彼の解答は:東からに沈む でした。

おい、嘘だろ、冗談は普段の態度だけにしてくれよ!と私が心の中で思った瞬間でした。

彼の理論がもし正しければ、太陽が途中で90度曲がったことになります。

もしくは東の反対が北であると思っているか?

どちらにしても、中学生としてこの解答は致命的でした。

※ちなみに本人は受け狙いでそのような解答をしてはいません。本人は素直に解答した結果ですので誤解しないように。

中学理科の生態系すら変えてしまう珍解答

3年生の内容の中で一番正答率が高い分野がこの生態系です。

生産者や消費者などの内容であり、一番イメージしやすく内容も比較的簡単なこの分野で【クネクネ】は見事にやってくれました。

問題①:食う食われるの関係を何というか?
正解例:食物連鎖

この内容は簡単であり、入試で出た時に絶対に外せないくらいの得点源になりうる問題です。

そして、我らが【クネクネ】が出した解答がこちら!

弱肉強食!

嘘だろ・・・・・間違ってないけど・・・・間違ってないけどさ・・・・

心に突き刺さる解答であり、×にしたくはありません。けれど、×です

もう、ここまでくると何の言えませんでした。ツッコミたいけどツッコミ切れない!

現代社会の根本を理解の解答に書いてくるこのセンスに私は度肝を抜かれました。

しかし、彼のミスはまだ続きます。

問題②:落ち葉や動物の死骸の有機物を無機物に変えるものの総称は?
正解例:分解者

菌類や細菌類と呼ばれる微小生物たちが死骸等を栄養として生きていることから分解者と呼ばれています。けれど、彼にはそのような常識は通用しない

【クネクネ】の解答

プランクトン

ん・・・・・・それっぽい気がするけど×です。

彼には理科を習わせてはいけない気がします

問題③:ある生物が何世代へと経て次第に形状が変化していく過程のことは?
正解例:進化

我らが【クネクネ】はどのような解答をしたのでしょうか?

クネクネ解答:変態!

馬鹿野郎! 

と最初思いました。けれど、一世代の生物の形状が変化することを変態というのも事実ではあります。そのため、彼はとても惜しい解答をしたと思われるかもしれません。けれど、当時の理科の教科書や問題集で【変態】というワードは出てこなかったはずです。

つまり、彼が理科を全く勉強しておらず、知っている単語で最も近かった言葉が【変態】だったわけです。※もう、お笑いにしかなりません。

私はこのことがあってから、彼の心の中で【変態プランクトン】という別の名だなで呼ぶことにしました。

クネクネは天才肌!

そんな常識破りの解答しかできない生徒だったクネクネでしたが、電流・電圧等の計算問題が他の生徒より解答できていたりと矛盾する光景がしばしばありました。

彼はきっと天才肌であり、マイペースにしか生きていけない、世間に迎合できない自分の感情に正直な生徒なんだなと私は思っていました。

だから、私は彼の解答には笑っていましたが、その発想力は評価していました

しかし、数年後に彼のその性格が裏目に出てしまう出来事が起こりますがその話はまた別でお話しします。

つづく・・・・

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